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最後の秘境を訪ねて(音楽学部の施設、学生編)

2022.02.24コラム

☆施設について

◆年中工事をやっている

サグラダファミリアや横浜駅を思い起こすほど、年中工事ばかり行っています。
国策で公共事業を強要されているのではないかとの憶測があります。

行われる工事も、学生や教員のために行われることは少ないです。
海外からきた要人への見栄をはるために、なんの前触れもなく、休憩所の床を木目のフローリングに変更したこともあります。
(そんな工事よりも、暖房器具がなく寒いのでヒーターを入れてほしかった・・・)


◆練習室が荒廃している

音楽学部の学生にとって、学校の練習室でしっかり練習できるかどうかは、将来の進路選択にかかわる重要な問題です。

私が在学していた頃の練習室は、スラムのように荒廃していました。
ピアノの調律は狂っていることが多かったです。

また、防音室の防音効果は、一部の新しい練習室を除いてほとんどありませんでした。
さらに、練習室の中はゴミが散らかっていました。
壁には落書き多数
学費が私立の音大に比べて安いから文句をいってはいけないと、学生たちが半ばあきらめているといったところです。(自分たちも悪いとは思うけどね・・)

現在は大幅に改善されましたが、以前はもっと荒れていました。
練習室で長時間睡眠をとったり、テレビを持ち込んでTVゲームをする者も多くおりました。

私が在籍していたころは、任天堂64の大乱闘スマッシュブラザーズが流行っていて、非公認サークルまで出来ていました。
というのも、練習室を個人のプライベートな部屋のように使用する例が絶えなかったのです。
長年、学生の私物(テレビ・漫画等)を撤去する教務と、懲りずに再配置する学生の間で、いたちごっこのような不毛な争いが繰り広げられていたのです。


◆食堂

かつて、美術学部には「大浦食堂」、音楽学部には「キャッスル」という食堂がありました。
現在は、どちらの食堂も廃業になってしまいましたが、かつては上野公園の観光客も含めて全ての人が利用できる憩いの場でした。

それ故に、観光客の高齢者によって食堂が占拠され、食堂で昼食が取れなくなる学生が続出しました。
観光地にある大学ならではの問題でしたが、コロナにより外出自粛で問題が解決したようです。

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☆学生について


◆学生の目が死んでる。
学生の多くが、目の前にある課題に対して全身全霊で取り組んでいます。
そのため、常に悩み事がある状態といって過言ではありません。
死んだ魚のような目で校門をくぐる生徒が多いです。


◆お金持ちではない家庭で育った学生が多い

藝大の学費は、私大の文系と同じくらいです。
そのため、一般庶民でも通うことができます。
とくに、親が音楽家である家庭はお金がないので、金銭的な事情で藝大しか受験しない2世・3世の音楽家のタマゴはおおいです。


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◆まとめ

いかがでしょうか。
他の音大のように華やかなキャンパスライフは期待できませんが、
上野動物園の隣にある下町の芸術家養成施設として、
お金のない家庭でも音楽を学ぶことのできる貴重な場であり続けると思われます。

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