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バックバンドの仕事について

2022.02.06コラム

楽器を演奏する紳士淑女の皆様!
好きな歌手やアイドルはいますか?


最近は、会いに行くアイドルも増えてきて、より「会う」ことが簡単になりました!

ところで、好きなアーティストの後ろで楽器を演奏してみたいとは思いませんか?
バックバンドとかサポートとかいわれる、アレです!
好きなアーティストとテレビやライブなどで共演することができれば、ファン冥利につきますよね。


今回は、テレビ番組のバックバンドを、バイトで(ほんの少しだけ)やったことのある筆者が、その実情に迫っていきたいと思います。

歌番組の後ろで演奏したい人、必見です!


◆演奏の依頼

基本的に早い者勝ちです。依頼者からの電話に対して、いかに早くでるかが重要です。
依頼者とは、ポップス系の仕事を取り仕切っている演奏家です。
たいてい、男性の場合はやんちゃな人か貫禄のある人で、
女性の場合、キラキラしています。中身はおっさんかも?(^.^)


◆依頼されるためには

さまざまな要素の掛け算です。
具体的には、
1.音楽家としての信用
  (技術・人柄・時間を守る・音大か音楽系専門学校は出ていること)

2.ルックス(男女問わず)

・・・といったところでしょうか。

とくに、女性の場合ルックスの比重は高いです。
(多少演奏に難があっても、かわいければOKみたいなことがあるかもしれません)
ちなみに筆者(男性)は、20代後半に肌が荒れてきたら、声がかからなくなりました。


◆本番当日までにやらなければならないこと

暗譜(譜面をみない)でやることが多いです。
その場合、本番までに演奏曲を丸暗記しなければなりません。
たいてい、本番まで一週間ぐらいしか無いので、予定がつまっている場合は練習が徹夜になることもあります。

また、弦楽器の場合、弓順も正確に覚えなければなりません。
というよりも、弓さえあっていれば文句は言われないです。
なぜなら、歌番組においてはアテブリがほとんどだからです。

※アテブリとは・・・歌手で言う口パク。あらかじめ録音された音源に合わせて、弾いているマネをする。


◆本番当日・リハーサル

リハーサルは、本番と同じテレビ局のスタジオで行います。
夜に本番を行う場合、正午過ぎにテレビ局の楽屋集合→リハーサルといった流れが多いです。

ちなみに、アーティスト(歌手)とサポートメンバーの楽屋は別なので、お気に入りのアーティストと雑談できる可能性は低いです。
しかし、とくに残念がる風潮はありません。淡々と仕事に励んでいきます。

なぜなら、演奏のプロでミーハーな人は少ないからです。
学生時代、友達と遊ぶのを我慢して楽器の練習ができる我慢強さのある人しか生き残っていない為です。
したがって、有名人に会っても反応薄めのひとが多いのです・・・・

また、長い待ち時間に他の演奏家と仲良くすることが、次の仕事につながるアクションです。
ポップス系の仕事は、社交性が命と言えます。友達ごっこの達人になりましょう!

◆本番直前

女性奏者は、鏡を前にこれでもかと化粧を直しまくっています。
全国放送のテレビですから、少しでも可愛く映りたいのです。
(スタイリストは、バックバンドに対して確認程度のサポートしか行われません。)


◆本番

スタジオの床汚いなあ、とか余計なことを考えながら、粛々と進んでいきます。
粗相のないようにだけは、気を付けます。(楽器や譜面を落としたりとか・・・)


◆本番後
生放送の場合、友人や親兄弟から、映った映らないなどといったフィードバックをいただくこともあります。


◆謝礼について
大体、1回あたり1万5000円から2万5000円ぐらいです。演奏者の中でも、奏者を手配するリーダーは、もっともらえるかもしれません・・・


◆まとめ

アーティストのサポートは、若いうちにしかできない仕事であるといっても過言ではありません。
音大生の皆さんは、できるだけ若いうちに、1度はトライしてみてはいかがでしょうか。そのためには、自身のルックスを維持することと、音楽家としての信用を高める事が求められるでしょう。

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