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音大のオンライン授業について
 

去年はコロナ渦により、多くの大学の授業がオンラインとなりました。

「数多くの困難を乗り越えて大学に合格したのに、対面で通えない!」

学生たちはがっかりしましたが、感染リスクを避けるためには止むを得ません。
半年以上、学生たちは自宅でオンライン授業を受けることになりました。

大学のオンライン授業は、一般大学のみではありません。
音楽大学もオンライン授業を行いました!

音を扱うという専門性をもつ音楽大学は、ビデオ通話アプリを使ってオンライン授業が成り立つのか?
音質の問題があるのに、高度な音楽の授業が可能なのか?

このような疑問を持った方は多いかと思います。
そこで今回は、音楽大学で行われているオンライン授業の実情についてお話します。


◆音楽大学・オンライン授業の実際

作曲や理論、一般教養などに関しては、
オンライン授業でも一定の成果を上げることができていたようです。
しかし、器楽科の専攻実技においては、生徒の不満が続出しました。

器楽科の教授は、音楽の先天的な天才であることが多いので、直接会って得られるものが多いのです。
いわゆる、霊感のような部分ですね。

少しオカルトチックな部分に聞こえるもしれませんが、
音楽の道を突き詰めていくと、超常現象に近い領域に達します。
例えば、音楽を聴いて涙を流すなどという行為も、
音の組み合わせの持続が感情を揺さぶっていることになるのです。

音楽大学で楽器を習うということは、
お客さんを感動させるクオリティの音楽=商品としての、非凡な演奏能力を鍛えることになるのです。


◆生徒自身が冷徹になるしかない・・・

高名の音楽家=音楽大学の教授の演奏を聴くと、心から感動した、神掛かった演奏だ、などという感想を持つことでしょう。
では、その音楽のどこに感動したか、どのような仕掛けで感動に至ったかを、深堀りしていかなければなりません。

オンラインであるからこそ、情報が少ないからこそ、内証する機会かと思います。
天才のオーラに飲み込まれず、冷静に先生の演奏を分析することは、
オンラインレッスンの目率との一つであると思われます。

これは、音大生のみならず、すべてのオンライン音楽レッスンを受講する人に共通する課題かと思います。
楽器を上達させることに必要なのは、自身で演奏を要素分解する力をつけることだからです。


◆最後に

レッスングリッドでは、初心者を教えるのが得意な先生から音大生や専門学校生に対応できる先生まで、
幅広い種類の先生の登録をおまちしております。

本質的なレベルアップを図りたい生徒さんの力になりたい!
そんな情熱をもった先生の応募をお待ちしております。

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