近年、ネット上にオンライン音楽レッスンに関するお役立ち情報が出てきています。
多くの情報は、講師にとって有益な情報であるといえますが、中には"本当かどうか怪しい情報"も見られます。
今回は、ネットで見られるオンライン音楽レッスンの情報が本当に正しいのか、考えていきたいと思います。
◆1. 最もよいアプリはZOOMである。
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これは×です。
ZOOMは会議用アプリであるために、人間の音声帯域を主に最適化されています。
会社の会議などで利用する分には良いツールだと思います。
ただし、楽器の音は最適化されたがゆえに、一部周波数がカットされてしまいます。
低音が魅力なチェロなどを弾くと弓の動きは見えており、音声は聞こえるのに楽器の音のみ全く聞こえてこないといったおかしな現象が発生します。
最近のバージョンアップで、ある程度チューニングはできるようですが、その手法を知らないとレッスンにはなりません。
(インストールしたままの初期化設定ではほぼ利用不可です)
その点、スマホを利用したLINEのビデオ通話やFacebookメッセンジャーなどは優秀です。
実際に、日本のオンラインレッスンではLINE使用者がZOOM使用者の4倍以上もいる楽器もあります。
これは、事務処理などに適応して進化してきたパソコンと、音楽等を聞くデバイスに音声を取り入れていき最適化されていったスマホの進化の過程の違いによるものかもしれません。
もちろん、楽器音の特性を理解し、ZOOMの設定をチューニングし、専用のスピーカーを揃えれば大丈夫で、パソコンを否定するものではありません。
むしろちゃんと正しい知識を有した上で正しいチューニングを行えばこの上ない最上なレッスンデバイスになります。
レッスングリッドでは音楽レッスンの適応した専用アプリを利用することで上記問題は可能な限りクリアにしており、煩わしいチューニングなどは不要な状態で講師様に利用いただけます。
◆2. スマホでも、しっかりとしたレッスンができる。
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これも、×です。
画面が小さいため、生徒は講師の手元を正確に把握することが厳しいと思います。
また、画面上で共有した楽譜をレッスン時に使用することは不可能ではないでしょうか。
オンラインレッスンでは、先生と生徒の双方がパソコン(ノートパソコンでも可能)の使用が望ましいと考えられます。
◆3 オンラインレッスンの生徒が多い先生は、有名な先生が多い
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これも、×です。
オンラインレッスンの生徒を多く持つ先生の傾向として、面倒見がよく堅実なレッスンを行う個人教室の先生が多いと思われます。
音大の先生・セミナーなどで有名な講師などは、オンラインレッスンの生徒は少ない傾向にあります。
◆4. ピアノを教えている場合、カメラは横においた方が良い。
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〇です。
実際にピアノ講師の多くは、鍵盤の横にカメラを置く人が多いようです。
その場合、ある程度の床からの高さがあることが望ましいとされています。
しかし、一部の指導者は、講師の背後から撮影するほうが手元が分かりやすいと指摘しています。
全体的な姿勢が分かるのはピアノの横ですが、奏法の基礎を学ぶためには、講師の背後から撮影する方法も選択肢として有効かと思います。。
◆5. オンラインレッスンのみ行う講師は存在する。
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これも〇です。
まだ少数ですが存在します。
主に、バンド系やジャズ系の先生かと思われます。
◆6. オンラインレッスンのみで音大受験を乗り切ることができる。
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〇です!
バブル期に比べると、音楽大学への入試の難易度は下がっています。
しっかりとした指導を受けた上で中堅以下の音大を受験した場合、合格する可能性は高いでしょう。
◆まとめ
今後、オンラインレッスン人口は伸びていくでしょう。
最高のレッスンを行うためには、正しい情報収集が必要です。
本質的に大切な情報は、なかなかネット上で見つかりません。
まだまだ、各自が試行錯誤する必要があると感じます。
レッスングリッドは、すべての音楽家・音楽指導者が快適にオンラインレッスンができるよう、ツールの開発を努めてまいります。
何卒、よろしくお願い致します。