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生徒がストーカーになってしまった場合の対処法
 

人と接する仕事をする際に、気を付けなければならないのが、ストーカー行為です。

生徒と一対一で接する音楽教室の先生にとっても、例外ではありません。
「ストーカーとまではいかないかも…」という生徒の行動や言動が、実はストーカー行為に当てはまる可能性があります。

今回は、もし生徒がストーカーになってしまった場合、どのように対処すればよいのかお話します。


◆1. どこからがストーカー行為なのか

ひとことでストーカーといっても、具体的にどこからがストーカーになるのか分からないという人もいると思います。
ストーカー規制法では、下記の8項目が規定されています。

・つきまとい、待ち伏せ、押しかけ、うろつきなど
・監視を告げる行為
・面会や交際の要求
・乱暴な言動
・無言電話、連続した電話、ファクシミリ、電子メール、SNSを繰り返し送る行為
・汚物などを送る
・名誉を傷つける
・性的羞恥心を侵害する

これらの行為を1度だけ行ったのであれば、ストーカー行為とは判断されません。
相手が拒否しているにも関わらず続ける、反復して行うと、ストーカー行為とみなされます。


◆2. ストーカー対処法

もし生徒がストーカーになってしまった場合、先生はどのように対処すればよいのでしょうか。
その方法は、大手の音楽教室で働いている先生か、個人教室の先生かによって少し変わります。

【音楽教室で働く先生の場合】
音楽教室で働く先生がストーカー被害にあった場合は、まず教室の運営スタッフに相談しましょう。
先生と生徒は部屋で2人きりでいる時間が長いため、スタッフは生徒のストーカー行為に気付かない場合があります。
きちんとした教室であれば、先生を守る行動をとってくれるでしょう。

周りの手を借りることが最も早く問題を解決に導くことができますし、先生の不安感も少なくなります。


【個人教室で働く先生の場合】
個人教室で働く先生は、自宅や連絡先がバレていることもあり危険性がかなり高いです。

なるべく誰かと常に行動し、1人では外出は控えましょう。
実際に、待ち伏せやつきまといの行為が見られるときは、警察に相談しましょう。
近年、ストーカーによる被害は増大傾向にあるため、警察も親身に話を聞いてくれるはずです。


◆3. 被害を最小限にとどめるために

以上が、生徒がストーカーになってしまった場合の対処法です。

ストーカー被害を最小限にとどめるには、最初の段階ではっきりと拒否、拒絶の意思を示すことが重要です。

「生徒とはいえお客様だから…」とうやむやな態度を取ることで、相手の行動はエスカレートする可能性があります。
また、親しい関係であっても、むやみに個人情報を話しすぎないようにすること、防止には効果的でしょう。

オンラインレッスンにおいても、言葉巧みに個人情報を聞きだす生徒がいる可能性は否めません。
お客様に対して、技術向上に必要以上の情報を与えないようにしましょう。

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