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体型的に不向きな楽器を演奏する生徒さんについて
 

楽器を演奏する上でとても大切なのは、自然体で演奏することです。
無理をして演奏をすると、肉体的にも精神的にもつらいかと思います。

しかし、趣味の生徒さんの場合、あきらかに楽器に合ってない生徒さんがいらっしゃるかと思います。 

今回は、そのような生徒さんにむけた対策を述べさせていただきます。

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①手足の長さが足りない・または長すぎて演奏が困難なケース

たとえば、ピアノの場合に手が小さいくて和音を押さえるのが困難な人は多いかと思います。
その場合、全ての音を同時に押さずに、
ギターやハープのようにバラして弾く(分散和音)ことで克服が可能です。
他の楽器も同様で、先生または生徒の創意工夫で困難を乗り越えることができます。
そのような点も、「楽器がアタマに良い」と言われる所以でしょう。

ヴァイオリンの場合、手が大きすぎて音程が調整できない人もいます。
体の大きいヨーロッパ人に多いようです。
この場合、同族楽器で、かつ大型のチェロへの転向を勧めてみるのもありかと思います。

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②骨や筋肉のつくりが楽器に合わない場合

毎日ストレッチを行う、場合によっては筋トレを行うなど、継続的なトレーニングをおこないます。
これは、生徒さんの負担になることも多いです。
厳しそうだな・・・と思った場合は、補助をする道具を探してみると良いでしょう。

たとえば、ピアノの場合は小さな子がペダルを踏むことが厳しいです。
そのため、補助ペダルを使います。
補助ペダルは、ペダルの上にペダルの付いた箱を覆いかぶせて使います。
子供が箱のペダルを踏んだエネルギーは、実際のピアノのペダルに届きます。
このように、実際に足の足りない長さを道具によって補うことができるのです。


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他にも、楽器演奏における体系的なハンデは存在します。
実は、音大以上でプロになれるか、なれないかの差は、体格的な問題もあるのです。

今回は体格的な問題を取り上げましたが、楽器演奏の向き不向きにおいては運動神経・俊敏さも大きいです。
次回は、運動神経・俊敏さと楽器演奏について述べさせていただきます。

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