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生徒の音大合格に向けて、先生が行うべきこと
 

「音楽大学・音楽専門学校に入りたい!」

そんな生徒が来たら、講師の皆さんはどうしますか?

とりあえず、なんとなくで指導するだけでは、音大合格は厳しいです。
入試の難易度が高くない大学に入れることはありますが、卒業後の活躍は難しいでしょう。

講師が行うべき最も重要なことは、生徒の音大卒業後の人生が悔いの無いものになるよう、生徒に寄り添うことです。

受験ビジネスとして食いものしてはいけません。
必ず悪評として自分に跳ね返ります。



◆1. 音大の先生は、受験生のどこをみるか?


音楽大学の入試は、極論センスさえあれば突破することは可能ですが、きちんと準備する能力も見られています。

音大の先生は、将来活躍する可能性のある生徒を合格させるので、現時点の実力よりもポテンシャルの高さを求めます。
その上で、ちゃんとした先生の元で正しい努力をしてきたかを審査します。
ちゃんとした先生を選ぶことも、能力のひとつと見られるのです。
さらに、国公立であれば、勉強ができるかも問われるでしょう。

生まれ持った素養と忍耐力、計画性が、入学試験の突破に必要だといえます。



◆2. どのような先生が、大学に合格させられるか?


はじめから才能のある生徒を集めることのできる高名な演奏家であれば、入試を突破する生徒を多くもつことができるでしょう。
また、そのような演奏家であれば、演奏実技以外に必要な科目に、優秀な指導者を紹介することができます。
こうして、入試は盤石なものとなるのです。

演奏はそこそこでも指導力のある先生は、生徒の長所と短所を把握して、受験までに最高のコンディションに導きます。
このタイプの先生は、受験指導のエキスパートであることが多いです。
受験指導が得意か不得意かは、指導者の才能?のようなところがあると思います。



◆3. 生徒が幸せになるためには


生徒は悪い指導者に会う事もあるかもしれませんが、心配はいりません。

どの生徒も、最終的に収まるところに収まります。

音大の教授と喧嘩ばかりしている生徒が、有名なオーケストラの首席奏者になることもあります。

一言で音大卒といっても、クラシックからポップスに転向して大活躍する者、企業に就職する者、音楽と別の勉強に転向する者もいて、人生さまざまです。

音楽大学入試に失敗した生徒のその後を聞くと、皆そんなに悪くない人生を送っています。



◆4. 進路選択が失敗する生徒とは?


音大入試で失敗する例として多いのが、自分の適正と希望する専攻が合致しない生徒です。
音大の教授は、生徒の違和感にすぐ気付くでしょう。

自分を知ることは勇気がいりますが、人生を実りのあるものにします。
自分の才能を正確に把握することができれば、それに沿った人生計画を立てることができます。

自己との対話こそ、音楽を学ぶ者に求められるのです。


◆ まとめ


ちょっとシビアな記事になりました。
ごめんなさい。

でも、この記事のすべてを、進路に悩める高校生に伝えたい。

大丈夫、人生なんとかなります!


では、良き音楽ライフを!!!

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