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社会人から音大に行く (後編)
 

前回は、社会人から音大生になる難しさとキャリアプランについて述べさせていただきました。
今回は後編として成功例、失敗例について触れていきます。


◆社会人から音大受験に失敗する例

基本的に、いきたい専攻・コースがどれだけ浪人に対して寛容かどうかが重要です。

例えば、東京芸大のヴァイオリン専攻は浪人生がほとんどいません。
毎年、ヴァイオリン専攻の学生は30人ほど在籍しておりますが、浪人生は1~2人しかいません。しかも、ほとんどが1浪です。
東京芸大は日本で最も浪人生の多い大学として知られています。しかし、ヴァイオリン専攻においては、浪人に対して不寛容な専攻であると言えるでしょう。
他の国公立のヴァイオリン専攻も同様で、社会人から入学することは厳しい専攻であると言えます。

私大でも、大学院や人気ディプロマなどの比較的学費が安く人気のあるコースは、社会人から入学することが難しいです。


◆社会人から音大受験に成功する例

邦楽(日本音楽)の一部の学科や作曲・理論など、現役至上主義ではない学科がねらい目です。
また、博士課程の場合はそもそもの入学年齢が高いため、数年でしたら現役と変わらない扱いをされるかと思います。

何よりも、学費の高額な私大における人気のない専攻・コースへの入学は、しかるべき対策を講じれば確実に入学できると言えるでしょう。

◆入試は情報戦

音大入試においては、一般大学以上に公にされている情報が少ないです。
各々の調査能力がモノを言うでしょう。
正しい情報を得るためには、音大卒業生の友達を増やしていくと有益な情報が得られるかと思います。


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音楽大学に入学して得られるスキルはそこまで大きくはありません。
しかし、音楽業界・あるいはOBとの縦・横の繋がりを得ることが、音楽の仕事を増やすことに直結するかと思います。

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