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音楽家の予定忘れと恐ろしい末路について
 

多くの音楽家はサラリーマンと異なり、不定期のお仕事が多いかと思います。

不定期のお仕事は、うっかり予定調整をミスすることもあるでしょう。
人間なのでミスはあります。しかし、予定調整に失敗することで、さまざまなトラブルが生じるでしょう。

今回は、筆者(元フリーの音楽家)が見た、予定調整トラブルについて事例を紹介していきたく存じます。


◆ケース1:演奏の仕事が重複したケース

うっかり予定帳に書き忘れた演奏の仕事がダブルブッキングした演奏家のAさん。
どちらかの仕事を断わらなければいけない事態に陥りました。

そこで、Aさんは師匠との繋がりが強固な仕事を優先し、大学の先輩からお引き受けしたオケのお仕事をお断りする決断をしました。
断られた先輩は、当然ですが大激怒!
仕事を一緒にする予定だったオケメンバー全員に対して、個別に電話で謝罪をするよう要求しました。
(仕事のブッキングはダメですが、これはパワハラかもしれない・・・)


◆ケース2:寝坊したケース

テレビ局での収録に寝坊した演奏家のBさん。
当然、現場は大慌てです。
演奏家を仲介した事務所は、メンバーが不在なことを他の部署に漏れないようにしつつ、急遽代わりの演奏家を調達します。
代わりの演奏家はタクシー内で着替えをして、タブレットで譜読みをして現場に駆け付けました。

収録には間に合ったものの、演奏メンバーを手配したリーダーは、責任をとり無給となりました。
無給になっただけではなく、その後半年間仕事を干されたようです・・・


◆ケース3:うっかり忘れ

半ばルーティンになっている学校の指導の仕事をすっぽかしたCさん。
周りからは、「この人はしっかりしていて信用できるだろう」と思われていたので、同僚はみな落胆したようです。
もっとも、本人は同僚たちの落胆に気づかなかったようです。


◆予定忘れのその後

予定忘れしたことにより、当然、音楽家としての評判は落ちます。
狭い業界ですので、一瞬で噂が広がるためです。


◆予定忘れをしないために

ルーティンの仕事、直近の仕事でも、紙の手帳にメモをすることをお勧めします。
また、朝起きたら必ず手帳をみることを習慣化すると、トラブル防止になるでしょう。
音楽家の皆様の、末永い活躍をお祈り申し上げます。