音楽教室で働いている先生は、面接や試験を突破して講師として採用されています。
では、どのように面接・試験に挑めば、講師として採用されるのでしょうか?
今回は、音楽教室の採用で見られているポイントについて、お話ししていきます。
◆1 プロとして最低限の演奏能力
音楽講師は指導のプロですので、一流の演奏家ほどの演奏技術は求められません。
しかし、生徒に下手だと思われてはいけないので、一定水準の演奏能力は必要でしょう。
ただし、コミュニケーション能力が著しく高い場合、演奏能力の低さには目を瞑って採用されるケースもあります。
◆2 コミュニケーション能力
音楽講師は、接客業の側面があります。
音楽家ではない一般のお客様とも、意思疎通がスムーズ行う力が求められます。
そもそも、音楽教室の採用においては、面接官がミュージシャン出身でないケースも多いかと思われます。
そのため、面接においては、音楽業界特有のノリが通用はしません。
むしろ、一般企業において「人間性が高い」と認識される振る舞いを目指しましょう。
会社員・社会人にとっての「人間性」の高さとは、人間的な魅力を高めることではありません。
サラリーマン社会の求める振る舞いを忠実にこなす力=人間性の高さと認識されるでしょう。
◆3 腰の低さ
人格的に問題がある、トラブルメーカーであると思われないためには、面接では謙虚なふるまいをすることが大切です。
音楽業界においては、アーテイストがヒエラルキーの頂点にあると認識されがちです。
しかし、採用者が一般的な会社員の場合、雇用形態や役職、または学歴によって地位の高さを判断されることが多いかと思われます。
面接官が性格の悪かった場合は、講師=アルバイトとして地位の低い立ち位置として不当な扱いをされるかもしれません。
ここで、ぐっと唇をかみしめてこらえる忍耐力と腰の低さが必要になります。
◆4 カリスマ性
社会人基礎力が欠如していても、アーテイストとしてのカリスマ性があれば、
「まあしょうがないかな・・・」と許されることがあります。
カリスマ性は、お客様に対しても求心力を発揮します。
生徒の多い講師はみな、大なり小なりカリスマ性を有しているのです。
ただし、採用後に遅刻が頻発した場合、ただのだらしない人と認識されるので注意が必要です。
◆5 楽譜アレンジ能力
お客様の演奏が困難な部分に対して、瞬時に別案を提示することができれば、講師として大きな武器になるでしょう。
また、教室によってはアンサンブル譜の作成が求められることもあります。
◆6 書類作成能力
履歴書やメール特有のルールを熟知し、採用側に「ちゃんとした人」と認識されると、面接が有利になるでしょう。
たとえば、メールにおける「OO 様」と書く際に、「OO」と「様」の間に一文字空けるといった、謎のルールが挙げられます。
なんでだろう?と疑わないことこそが、立派な社会人としての第一歩かと言えるでしょう。
◆まとめ
なんだか、全方位的な皮肉が強くなってしまいました・・・。
レッスングリッドでは、生徒・先生・スタッフすべてをつつみこむ深い愛情をもって、誠意のある対応に務めさせていきます。