ブログ

弾き語りを教えることについて
 

道端でギターをかき鳴らし、歌を歌う人。
いわゆる、ストリートミュージシャンと呼ばれる人々がいます。
彼らは、楽器を弾くことと、歌を歌うことを同時に行います。

「弾き語り」ができるようになりたい!

ピアノやギター、ボーカルのコースでは、このような要望をされる生徒さんかと思われます。
多くの講師さんは、ピアノ・ボーカル・ギターのどれかが専門で、そのほかが専門外であるパターンが多いです。

今回は、弾き語りに対応する音楽講師としてのスキルセットについて述べたいと思います。


◆ポップス系のギター・ピアノ指導者の場合

最低限、ボーカルは指導可能であることが望ましいでしょう。
特に、音楽レッスンにおけるギターの9割は、「歌もの」といっても過言ではありません。
ボーカルは、クラシックの声楽のように爆発的な声量は求められません。
正しいピッチが判別することが可能な方であれば、訓練次第でボーカル講師になれます。


◆クラシックピアノの指導者の場合

ボーカル講師になることは可能ですが、注意しなければならないことがあります。
それは、声楽とボーカルで発声が異なることです。
ピアニストの多くが、副科で声楽を習った経験があるかと思いますが、
ポップスのボーカルに関しては、声楽とは全く別物として一から学び直す必要があります。

また、音楽用語・レパートリーなども一般的なクラシックピアノ奏者が有する知識とは異なります。
いままで培った耳、運指の訓練などを生かしつつ、まったく異なる音楽の体系を勉強することが求められます。


◆ボーカル講師の場合

ピアノが弾けることが望ましいでしょう。
ピアノが弾けるボーカリストの場合、レッスンでボーカルの生徒に対して伴奏ができることが強みになります。
カラオケではなく講師の伴奏であれば、テンポや反復などが柔軟に変更できるので、レッスンの満足度が高まるかと思います。
また、ピアノではなくてギターでも良いのではないかという声もあるかと思われますが、
音楽教室の講師としてはピアノ+ボーカルの組み合わせのほうが需要がある傾向にあります。


◆まとめ

楽器の演奏スキルは一朝一夕にはつきません。
だからこそ、一度会得した技術は財産になります。
特に人材として稀少な組み合わせのスキルをお持ちの方は、
ライバルが少ない為、のびのびと仕事ができるかと思います。
先生方の、より一層のご活躍をお祈り申し上げます。

レッスンについて 雑談・日常