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生徒に厳しく接することについて
 

レッスンにおいて音楽講師が悩むこと。
それは、生徒に厳しくしてもよいかどうか、どこまで叱っても大丈夫か?
しっかり伝えたほうがよいことを伝えるか、継続してもらうことを重視して指摘することをあきらめるか?
多くの講師が模索する問題かと思います。
今回は、講師の「叱る」行為について掘り下げていきたいと思います。


◆1 生徒への叱咤激励

「叱る」行為の前提として、生徒の成長、または演奏している曲の完成を促す目的があるかと思われます。
自己管理が下手で練習出来ない生徒に対して、練習する習慣づけを行う目的で、
一時的に「叱る」必要がでるケースがあるかと思われます。
もっとも、勤務している教室や生徒のタイプによって、叱る方法は変えなければいけません。

また、現状に満足している生徒に対して、より高い目標設定を促すために叱ることも有効なケースがあります。
叱るというよりも諭すという方がニュアンス的に正しいかと思われます。


◆2 暴れる子供を鎮める

子供へのレッスンの場合、いつも暴れまわる子供に対してもレッスンを行うことがあるかと思います。
落ち着いてレッスンに取り組めない場合、叱る必要があるでしょう。
講師が叱ることで保護者からクレームが来た場合、その子供は辞めていただくことが適切かと思います。


◆3 学生時代の懐古として、先生としての役割を全うする

趣味の大人のレッスンにおいては、学生時代の部活を彷彿させる熱い指導を期待する生徒は少なくありません。
しかし、講師の熱血レッスンを求める生徒がいる一方で、気軽に行える趣味としてレッスンに来る生徒さんもおります。
生徒さんの様子を伺いながら、一人一人に合った指導を心がける必要があるでしょう。


◆4 ストレス発散

先生によっては、先生自身のストレス発散のために生徒を叱ることがあります。
これは、音楽のプロとして許しがたい行為と言えるでしょう。


◆まとめ

レッスンにおいて「叱る行為」は、あくまで生徒の為でなければなりません。
そのため、感情をコントロールした上での演技としての「叱る行為」でなければならないのです。

例えば、学校における生活指導の先生は、生活指導の先生として嫌われ役を演じているため、素顔は温厚な方が多いかと思われます。
アンガーマネジメントがしっかりできなければ、100人以上の生徒を相手に嫌われ役を担うことは厳しいでしょう。

音楽レッスンにおいても、厳しいポーズは演技でなければなりません。
なかなか、難しいことであると感じます。
先生方の健闘を祈ります。

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