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音楽大学に通信教育がないのはなぜか? 〜「音楽はオンラインで学べるのか?」問題を考える〜
2025.03.17
近年、多くの大学が通信教育課程を設け、社会人でも学びやすい環境を整えている。では、なぜ音楽大学には通信教育がないのか?
「通信制で学べるなら、仕事をしながら音楽を本格的に学びたい人も増えるのでは?」という意見もあるだろう。しかし、実際にはほぼすべての音楽大学が通信教育を提供していない。これは単なる偶然ではなく、音楽教育の特性に根ざした理由がある。
今回は、「なぜ音楽大学に通信教育が存在しないのか?」 について深掘りしてみよう。
◆ ① 音楽大学の「実技主義」が通信教育と相性が悪い
音楽大学は、基本的に 「演奏技術を向上させるための場」 であり、講義よりも実技教育に重点を置いている。
一般的な大学の通信教育は、
・オンライン講義 を視聴し、
・レポートや試験 を提出し、
・ 単位を取得 して卒業する、
という流れが基本である。
しかし、音楽大学では
・ 楽器の演奏技術はオンラインで習得しにくい
・ 教授が直接指導しなければ、細かい技術が身につかない
・ アンサンブルやオーケストラなど、対面の実践が不可欠
例えば、バイオリンの運弓やピアノのタッチを「動画で学んでください」と言われても、微妙なニュアンスや姿勢、力の入れ方などは画面越しでは完全に伝わらない。オンラインレッスンがあるとはいえ、実際に教授と一緒に音を出して指導を受ける環境には敵わない。
つまり、「音楽大学の通信教育=オンライン演奏指導」 という形が現実的に成り立たないのである。
◆ ② 音楽は「身体で覚える」学問だから
通信教育が成り立つ学問の多くは、「理論的な学びが中心」 である。
例えば、哲学・文学・歴史・経済学・法学などは、
・ 文献を読み、知識を蓄え、論理を組み立てる ことで学ぶ。
・ オンラインでの討論やレポート提出 でも十分に学習が成立する。
しかし、音楽大学で学ぶのは 「知識」だけではない。
・ 演奏技術の向上(指の使い方、身体の使い方、発声の仕方)
・ アンサンブルの感覚(共演者との音のやり取り、空間の響きの把握)
・ 即興性や表現のニュアンス(ライブ感や会場の音響を体験)
これらは、単なる「理論」ではなく、実際に 身体を動かして習得する技術 である。通信教育では、この「身体を使った学び」が根本的に欠落してしまう。
例えば、スポーツ選手が「通信教育で運動技術を学ぶ」と言われたらどうだろう?技術理論を学ぶことはできても、実際の身体の動かし方を画面越しで学ぶのは困難だ。音楽も同じで、「耳と身体で覚える」学問である以上、通信制には適さないのである。
◆ ③ 音楽には「環境の共有」が不可欠
音楽の学びにおいては、実際の音響空間の共有 が非常に重要だ。
例えば、
・ 弦楽四重奏やオーケストラは、リモートでは不可能
・ 合唱や室内楽は、空間の響きを感じながら演奏するもの
・ ピアノの音は、実際のホールで聴くのとヘッドホン越しでは全然違う
通信制では、この「リアルな音の共有」が完全に失われてしまう。ZoomやYouTubeを通して聴く音は、実際の演奏とはまるで違う。音の強弱、楽器の響き、微妙なニュアンスなど、音楽の本質的な要素が抜け落ちてしまうのだ。
これを考えれば、「音楽をオンラインで学ぶ」ことの限界は明らかだろう。
◆ ④ 通信制に向いている音楽の分野もあるが…
では、「音楽大学の通信教育」が完全に不可能なのか? そうとも言い切れない。
実際、通信制の大学や専門学校で学べる音楽の分野も存在する。
・ 音楽理論(和声学、楽式論、音楽史)
・ 作曲・編曲(DTM、映画音楽、ゲーム音楽)
・ 音楽教育学(指導法、教材研究)
・ 音楽ビジネス(著作権、マネジメント)
これらは、実技よりも理論・知識が中心なので、通信制でも十分に学ぶことができる。
しかし、「音楽大学=演奏家を育成する場」である以上、通信教育だけで卒業資格を得るのは難しい。通信制のカリキュラムを充実させたとしても、実技指導が抜け落ちるなら、それはもはや「音楽大学」とは言えない。
◆ 本格的に音楽を学びたいなら「レッスングリッド」が最適!
とはいえ、「趣味で本格的に音楽を学びたい!」 という人にとって、音楽大学に通うのはハードルが高いのも事実。そんな人におすすめなのが 「レッスングリッド」 だ。
◆ レッスングリッドとは?
・ プロの演奏家・指導者から個別レッスンが受けられるオンラインプラットフォーム
・ 好きな楽器・ジャンルを選び、自由にレッスンを組める
・ 対面ではなくても、柔軟に専門的な指導を受けられる
通信制の音楽大学は存在しなくても、オンラインレッスンを活用すれば、質の高い音楽教育を受けることは可能。音楽大学レベルの専門的なレッスンを受けたいなら、レッスングリッドのようなサービスを活用するのが最適解だろう。
◆ まとめ:音楽大学に通信教育がないのは必然
< 音楽大学に通信制がない理由>
・実技教育が必須であり、オンラインでは不十分
・音楽は「身体で覚える」学問である
・アンサンブルや音響の共有が欠けると学びが成立しない
・趣味で本格的に学ぶならレッスングリッドが最適!
音楽を深く学ぶには、やはり 「リアルな場での経験」が不可欠。
オンラインを活用するなら、レッスングリッドのような選択肢を上手に取り入れよう!

