ブログ・コラム
舞台裏の調べ: ビオラ奏者からの視点
2024.10.22

皆さん、こんにちは。
今日は、ビオラ奏者の目から見た舞台裏の世界をお伝えします。
私は学生時代、オーケストラでビオラを演奏したことがあります。
その時の経験をもとに、
普段は目にすることのない、舞台裏の小さなエピソードを通して、
音楽が生まれるまでの物語をご紹介したいと思います。
ヴィオラを始めたばかりの人、
オーケストラのヴィオラパートが好きな人、
これからオーケストラに参加したいヴィオラ弾きの参考になれば幸いです。
1. 緊張の糸が走るリハーサル
公演前のリハーサルは、いつも緊張感に包まれています。
指揮者の厳しい眼差しの下、私たちは音楽を磨き上げます。
ある日のリハーサルでは、特に難しいパッセージ、ヴィオラがカギを握る伴奏=キザミで音が合わなかった時、
指揮者が冗談を言って雰囲気を和らげてくれたことがあります。
(もちろん、ヴィオラジョークではありません)
その一言で、私たちの間の緊張がほぐれ、結果として素晴らしい演奏ができました。
舞台裏では、こうした小さなコミュニケーションが大きな差を生むのです。
2. 舞台裏の小さなヒーローたち
公演が成功するかどうかは、演奏者だけの力にかかっているわけではありません。
照明、音響、舞台設定など、見えないところで支えてくれるスタッフの存在が欠かせません。
ある夜、公演直前にビオラの弦が切れてしまいましたが、
舞台裏のステージマネージャーが迅速に替えの弦を手配してくれたおかげで、
無事に演奏を行うことができました。
優秀なステージマネージャーこそ、オーケストラ運営におけるヒーローです!
3. 演奏後の達成感
カーテンコールの瞬間は、どんなに疲れていても、すべての努力が報われる時です。
観客の温かい拍手を浴びると、リハーサルや公演前の緊張、
舞台裏で起こった小さなトラブルが、すべて意味のあるものに変わります。
この瞬間のために、私たちは日々練習を重ね、舞台裏で支え合っているのです。
ビオラ奏者は、第一バイオリンや管楽器などように、
美しい旋律の歌いまわしによってヒーローになることは少ないです。
どちらかというと、
縁の下の力持ちとしての役割をおこないます。
しかし、良い演奏をするための
たい焼きでいう「あんこ」の部分を担うのが、
ビオラという楽器です!
ビオラ奏者は控えめな人が多いですが、
良い終演を迎えられた時、
彼らはいつになく満足げな表情をしているでしょう。
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このブログを通じて、ビオラ奏者舞台裏の世界が少しでも皆さんに伝われば幸いです。
次回、オーケストラの演奏会に足を運んだ際には、この舞台裏の物語を思い出していただけると嬉しいです。ありがとうございました。