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【永久保存版】移調譜の読み方を伝授!
2022.10.25
びぃぃーーーーーーーーーん!
あのクラリネット、楽譜にドって書いてあるのに、シの♭が鳴ったゾ!
絶対音感のある方は、気づきます。
そうです!
クラリネットやサックス、ホルンを演奏するにあたって、
いわゆるピアノにおけるト音記号・ヘ音記号とは異なる読み方をします。
記譜音(=楽譜に書かれた音)と実音(実際にでる音)が、一定の間隔でずれているのです。
これを、移調譜と言います!
たとえば・・・・・・、
クラリネットの場合 記譜音のド=実音♭シ(記譜音より実音は長2度低い。)
ホルンの場合 記譜音のド=実音ファ(記譜音より実音は完全5度低い。)
というように、ピアノで用いるト音記号とは異なるズレが生じます。
そのため、ピアノのように記譜音と実音が同じ楽器をやってきた人は、
移調譜に出会ったときに、大変混乱するでしょう!
今回は、譜面は読めてピアノは一応やったことはあるけど、移調譜が苦手な方のために、移調譜を読む方法・考え方などを伝授いたします。
◆2度下にズレる in B (インべー)
先述のクラリネットのように、書いてある音より長2度下(1音下)で鳴ります。
ソプラノサックス、テナーサックス、B管クラリネットなどです。
このほかにも、チェロが高音を弾く際に用いるテノール譜表も、同じズレ方をします。
◆5度下にズレる in F (インエフ)
書いてある音が完全5度下(4音下)で鳴ります。ホルンぐらいでしか使われませんが、(ほかにはコールアングレなど・・・・)
ホルンという楽器は、古今東西のあらゆる曲で起用されます。
そのため、プロの指導者であれば、必ず読む事ができなければいけません。
◆3度上にずれるため、へ音記号と同じ
in Es(インエス)in E(インエー)
3度上(2音上)にずれる in Esまたはin Eは、ピアノで使う「へ音記号」と変わりません(音域はさまざまです)
アルトサックス、Es管クラリネット、その他管楽器の一部で用いられます。
◆2度上にずれる in D(インディー)
アルト譜表としてヴィオラで用いられます。ヴィオラの場合はIn Dとは呼ばれず、ハ音記号と呼ばれます。
記譜上の音から1オクターブ下がった後、2度上(1音上)の音が演奏されます。
他には、ホルンやトランペットの一部でin Dが用いられます。
これは・・・すべてを理解するためには相当な時間がかかりそうです。
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ここからは、移調譜に関する豆知識を述べさせていただきます。
◆どうしても、移調がスムーズにいかない場合は?
①あらかじめ読譜困難な演奏箇所を、自分の読める譜面(ト音譜表)に書き直します。
金管楽器で変則的な譜面が出てきたときに、この方法をとることでその場をしのぎます。
②アタマの中で、ある部分のみを記譜音から実音に変換し、あたかも全ての部分を理解しているように装うことができます。
できるだけ実音で変換する速度をあげて、演奏やコミュニケーションに支障をきたさないようにします。
一部の指導者や指揮者は、この手法で耳の悪さをごまかしている可能性があるかもしれません(^-^;
各種サックス移調の便利な覚え方は?
「べ―エスべ―エス」と唱えましょう。
ソプラノB♭(べー)アルト E♭(エス)
テナー B♭(べー)バリトンE♭(エス)
◆移調譜が難しい作曲家といえば?
ワーグナーです!
スコアを読むだけで、頭が、こんがらがります。
例えば、突然ホルンパートにin G (インゲー)で読む指示があったりします。当然、普段はそのような読み方はしません。
さらに、ほとんど出てこないin Gと、ほかの譜表のホルン(inFどころかin D ?! ) が、同時に鳴るといったような具合です。
指揮者や指導者は、どのような理不尽な譜面であっても、アタマで音をイメージしなければなりません。
つまり、スコアを読むだけで、自分自身のソルフェージュ力との戦いを強いられます。
べつに、スコアなんて読まなくても、自分のパートだけ知っていればいいんだよ・・・と思われた場合、プロを目指していないのであれば、あなたは賢明です。
◆まとめ
移調譜をどれくらい読めるようになるべきか?
それは、プロかアマか、指揮者か演奏家、作曲家など、立場によって求められるレベルが変わります。
大切なのは、移調譜をいかに読めるようにするかではなく、音楽に生かすことです。
移調譜を恐れずに、美しい調べを奏でましょう!
◆補足
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