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ブログ・コラム

音大卒業した後、 音楽で生計立てるか?会社員になるか?

2022.02.20

音楽大学といえば、文化・芸術の一分野である「音楽」について研究する学術機関です。
しかし、実態は・・・・
1種類(1声種)の演奏スキルの向上が、
大学制度のカリキュラムに組み込まれた上で、実行されます。

そして、音楽大学卒業後、多くの学生は「音楽」を用いた仕事につきたいと考えます。
(もっとも、音楽はこりごりと感じた方は、音楽とは別の道を目指します。)

しかし、音楽の仕事は、超のつくレッドオーシャンです。

その中でも、演奏活動のみで生計を立てられる人はごく一握りです。
常勤の教員になることも、大変難易度が高いです。
多くの卒業生は、音楽以外のバイトと音楽の仕事を掛け持ちします。

そういった状況の中、近年は、在学生の約3分の1が
一般企業に就職をするようになりました。

音大ではない一般大学でも
大学で学んだ内容がほとんど業務と直接的関係が無いため、
じゃあ音大生でもいいじゃん!
と、企業側も考えるようになったことが要因かと思われます。

では、一般就職と就職しない音楽家の差は何でしょうか?

◆音大生で就職しなかった人の理由


①家が裕福

音楽で食えなくても許される環境であるため、
一時的に仕事が無くても生活することができます。
クラシック系音楽家の一部は、親から仕送りをもらっています。

しかし、それを口にする人は少ないです。
(もっとも、それをネタにできるくらい神経の太い人は、仕事に困らないでしょう。)


②まわりに就職する人がいないから、就職しない

比較的実力のあるコミュニティにおいては、この現象が起こります。
身近な人間が頻繁にプロ・オーケストラに就職するため、
耐え忍ぶことで就職のチャンスが来ると考えるためです。

ちなみに、オーケストラに新卒で4月から就職する例はほとんどありません。
おおむね学生時代・大学院時代〜30歳までに就職します。


③社会が怖い

演奏の仕事を通して、「一般社会人のちゃんとした感じ」に恐れ慄き
音大生の中で彼らは神格化されています。

もっとも、音大生が演奏の仕事で接する社会人は、
とんでもないエリートであることが多いので
(大企業の幹部・ロータリークラブの会員など)
若干、逆の意味での勘違いがあるのかもしれません。


④意識が低い

親の強制によって楽器演奏スキルを会得し、
そのスキルを現状維持のみに留めるケースです。
音大生の一部は、特に将来について何も考えていないため、その日暮らしをします。

人によっては学生時代においても休日に練習せず、
ロッカーに楽器をしまいます。
そのまま、卒業し、フリーランスになります。

しかし、社会に出て演奏の仕事を始めると、
とたんに生き生きと働くようになる人もいます。
人間、どうなるかは分からないものです・・・・

◆音大生で就職した人の理由


①音楽家として活動するのは厳しいのは分かっているけど、学位の取りやすい音楽を専門にした場合

世間体を気にする方はこのような選択をします。
実際に、ネームバリューの低い普通大学を卒業するよりも、
就職実績のある音大卒のほうが就職しやすくなるケースはあります。


②本当に音楽を学術的に勉強していて、仕事でも生かしていく志がある

放送局やゲーム会社等で、学部時代の専攻と関係性の高い仕事に就きます。
これは、一定以上の技術的レベルを確保できれば、就職で成功する例は多いです。
(そのレベルに達するのが難しいのです・・・・)

③入学後に、予想していたよりも音楽スキルが伸びなかったため

音楽大学入学は「賭け」でもあります。
入学時にこれといった音楽の実力が無くても、
卒業時に大化けするケースが、ごく稀にあるためです。

しかし、この「賭け」に敗れた場合、一般就職といった選択肢が見えてきます。
このような学生は、「賭け」に敗れたとはいえ、
全力で物事に取り組む姿勢があるため、就業後も真面目に働く傾向にあります。



◆まとめ

いかがでしたか。

これらの事例から見えてくること。
それは、

生きていれば何とかなるという事です。

もし、生きることに辛くなったら、休みましょう。
そして、元気になったら楽器を弾きましょう。
楽器は、ほんとうに楽しいです。

いままで楽器を弾いてきた方は、あたらしい楽器に挑戦するのもアリです。
でも楽器を人に習うのは、勇気が要りますよね。
大丈夫!
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