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ブログ・コラム

ユニークなタイトルのクラシック曲

2025.04.15

クラシック音楽というと、荘厳で高尚なタイトルが並ぶことを想像するかもしれませんが、中には思わず首をかしげるような、ユニークなタイトルの作品も存在します。今回は、そんな一風変わったタイトルを持つクラシック曲を特集します。

◆ 1. エリック・サティ『官僚的なソナチネ』

フランスの奇才サティは数多くの個性的なタイトルを残していますが、中でも『官僚的なソナチネ』は特に異色です。この作品は官僚の一日の仕事を音楽で表しており、まるで官僚組織における書類手続きを皮肉っているかのようです。単調で淡々とした旋律は、聴き手にユーモアと皮肉を同時に伝えます。

◆ 2. アレクサンドル・スクリャービン『やつれの詩曲』Op.41

ロシアの作曲家スクリャービンは、神秘的で独特な世界観を持つ作品を数多く残しています。『やつれの詩曲』というタイトルからは、どこか病的で不安を感じさせる雰囲気が漂いますが、実際に曲を聴くと繊細で儚い美しさに満ちています。極度の繊細さと神経質さが表現されている点が、まさにスクリャービンらしい一曲です。

◆ 3. クロード・ドビュッシー『前奏曲集 第1巻 第9曲「とだえたセレナード」』

ドビュッシーの前奏曲集は、それぞれに詩的なタイトルがついていますが、この「とだえたセレナード」は特に想像力を掻き立てられる作品です。まるで何らかの事情で突然中断されたかのような音楽の流れは、聴く人に物語を自由に想像させる余白を与えています。

◆ 4. シャルル=ヴァランタン・アルカン『葬送行進曲 - オウムの死に寄せて』

フランスのピアニスト兼作曲家アルカンの作品は、技巧的で難解なことで知られています。そんな彼の珍作『葬送行進曲 - オウムの死に寄せて』は、文字通りペットのオウムの死を悼んで書かれたとされ、悲劇性と滑稽さが混じり合う不思議な魅力を放っています。

◆ 5. D.ショスタコーヴィチ『鼻』

ショスタコーヴィチが作曲したオペラ『鼻』は、ニコライ・ゴーゴリのシュールな短編小説を題材としています。ある日突然、自分の鼻が顔から逃げ出し、自立して社会的地位を築いてしまうという荒唐無稽な物語を描いたもので、音楽もコミカルかつ前衛的です。

クラシック音楽の世界には、作曲家たちのユーモアや個性が詰まった不思議なタイトルの作品が多数存在しています。ぜひ一度、これらの音楽を聴きながら、その裏にある物語や感性を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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