EN JP

LANGUAGE

ブログ・コラム

チェロを中古で購入する際のポイントと注意点

2024.12.25

チェロを始めたいけれど新品の楽器には手が届かない、あるいは質の高い楽器をリーズナブルな価格で手に入れたいという方々にとって、中古のチェロを購入することは魅力的な選択肢です。
しかし、中古楽器の購入は新品の購入とは異なり、いくつかのポイントと注意点があります。適切な中古チェロを選ぶために、以下のポイントと注意点を押さえておきましょう。

ポイント

** 評判の良いディーラーや情報源** 中古楽器を購入する際には、信頼できる楽器店、専門店、または個人の輸出入業者を利用することが重要です。
チェロの場合、オンラインプラットフォームの利用はあまり聞いたことがないので、避けたほうが無難かと思います。
評判の良い販売者から購入することで、お値打ちで楽器を手にいれられる可能性が高まります。

** サウンド**
中古のチェロを選ぶ際の重要なポイントは、音質と楽器の健康状態です。
可能であれば、実際に楽器を試奏して、快適に演奏できるか、そして求める音質を持っているかを確認しましょう。
そして、気に入った音がした際に、
その楽器が健康な楽器であるかチェックしましょう。
木の状態が悪い楽器の場合、購入後しばらくしてから音がならなくなる、
最悪の場合はひび割れによる破損もあり得ますので注意が必要です。

**状態とメンテナンス**
中古チェロの状態と過去のメンテナンスをチェックすることは、後々の追加コストを避けるためにも重要です。特に、ボディの亀裂や修理の跡、弓の状態など、詳細にわたって楽器販売員に確認しましょう。
場合によってはネガティブな情報を言わない可能性もありますので、
店員の表情、言葉選びについても観察する必要があるでしょう。

注意点

**隠れたダメージ** 表面的には見えない隠れた損傷がある場合があります。
内部の亀裂や構造上の問題など、専門的な知識を持った人による検査をお勧めします。
個人店などは、トライアルとしてレンタルができる場合がありますので、
その際に識者に見ていただくと良いかと思います。

** 必要な修理費用**
中古のチェロを購入した後、必要となる修理や調整のコストを事前に把握しておくことが大切です。
これらのコストを購入金額に合算した上で、購入を判断しましょう。
最も、健康状態の良くない楽器を買うことは、
特別な理由がない限り避けたほうが良いでしょう。

**無保証**
新品の楽器と異なり、中古楽器には保証が付いていないことがあります。
そのため、購入後に問題が発生した場合、修理費用は全て自己負担となる可能性があります。

結論

中古のチェロを購入する際は、楽器の状態や音質、さらには販売者の実績・信用を慎重に評価することが必要です。信頼できる販売者を選び、できれば専門家と共に楽器を選定することをお勧めします。
(ただし、楽器が購入された際に同伴する専門家の懐にお店からキックバックが入ることがあります。高名な演奏家の場合でも往々にしてありますので、警戒が必要です。
同じチェロ学習者同士の横のつながりを持ち、正しい情報を入手しましょう。)
みなさまが高品質なチェロを見つけ、末永くチェロを弾く喜びを感じられる未来を祈っております。

一覧