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カンカラ三線(さんしん)とは?
2022.01.14
みなさん、楽器演奏は好きですか?
このブログを拝見している方は、みな楽器が好きかと思います。
そして、どんどん音楽にのめり込んでいくと、いつしかこのような考えに至る人もいるでしょう。
”身近なものが全て楽器になったらいいのに!”
何を言っているんだ?と思う方もいるかと思いますが、一部の楽器では可能です。
今回は、身近な生活用品、工業用品が楽器に化けた例として、
「カンカラ三線(さんしん)」についてのべさせていただきたいと思います。
◆カンカラ三線とは?
三線とは、沖縄特有の三味線に似た楽器です。
日本の三味線は三線から発展した楽器と言われています。
カンカラ三線も、三線の亜種と言える楽器です。
三線の胴(チーガ)は、本来木材で作られますが、缶で代用したのが「カンカラ三線」になります。
◆カンカラ三線の歴史
カンカラ三線は、戦後の沖縄で誕生しました。
当時の沖縄は物質不足で三線に用いる材料が無く、
米軍から支給される食料の缶を胴体に、廃棄された木材を棹に、落下傘のヒモを絃にして三線を組み立てました。
◆スコップ三味線との違い
似た種類の楽器としてスコップ三味線がありますが、
スコップ三味線は、雪かきなどに用いられる大型スコップを三味線に見立てて、スコップの表面を栓抜きで叩いて音を出す楽器です。
そのため、三線とは違い音程をもたない打楽器です。
通常、カラオケ音源を打楽器的に装飾する目的で用いられる、宴会芸の一種かと思われます。
◆カンカラ三線の作り方
メロンぐらいの大きさのペンキ缶と、棹の代用になる細長い木材を用意します。
材料が揃ったら、まず、棹となる木材にやすり掛けをします。
そのあと、木材でウマ(駒)や糸掛けなどといった小さいパーツを作ります。
棹となる木材に糸掛けを固定させたのち、穴をあけた缶に棹を差し込みます。
その後、ねじで代用したカラクイ(糸巻き)に糸を装着させて完成です。
◆まとめ
いかがでしょうか。
カンカラ三線は、身近な物を楽器にしてみたい方にはオススメの楽器です。
カンカラ三線に触ってみて気に入ったら、ぜひ本物の三線を演奏してみてはいかがでしょうか。
一人で上達できるか心配な方は、プロのレッスンを受けることがオススメです。レッスングリッドは全国どこでも三線のレッスンを受けることができます。
三線を上達させたい方は、ぜひ体験レッスンを受けてみませんか。お申し込み、お待ちしております。