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ショパン「別れの歌」を弾く

2021.12.27コラム

「別れの歌」。 
それは、ピアノを弾いたことのない人でも知っている人が多い曲です。

よく知られている曲ですが、なかなか難しい曲です。
特に、ピアノを始めて間もない方は、
その譜面を見たとき、
美しい音楽にそぐわぬ真っ黒な譜面に、恐れおののくことでしょう!

でも大丈夫。ちゃんと手順を守れば、必ず弾けるようになります。
今回は、「別れの歌」の取り組み方・練習方法について述べさせていただきます。


◆どの楽譜、どの出版譜を使う?

「別れ歌」の楽譜は、
大きく分けて
①原曲
②アレンジ譜
に分けられると思います。

ピアノを初めて5年以上経つ方は、原曲そのものに取り組んで良いかと思います。
原曲を弾く場合、「パデレフスキ版」を使用するのがオーソドックスかと思います。

但し、大人になってからピアノを始めたばかりの方は、
まずは「アレンジ譜」に取り組まれた方がよいかもしれません。
しかし、「アレンジ譜」といっても難易度は様々です。
師事している先生やピアノが弾ける友達からアドバイスをもらうと良いかと思います。


◆原曲「別れの歌」の難しさ

まず、冒頭。
みんな知っているメロディが始まりますが、
ここの右手、
一つの手でメロディと伴奏を両方行っております。

冒頭のこの部分、右手の小指と薬指のみを使用してメロディを奏でています。
そして伴奏(内声)は、右手の親指と人差し指で行います。

つまり、メロディは、力の弱い指で豊潤な歌が求められ、
伴奏(内声)は、太くて屈強な指でメロディを殺さないように恐る恐る弾かなければいけません。

あの天下の名旋律は、このような理不尽の元にあります。
それを一切感じさせないのが、プロのピアニストです。



◆左手は何をやってるの?  

どうやら右手が忙しいようですが、左手は何をやっているのでしょうか?
はい。
ベースとして、上のパート(メロディ・内声)を支えています。
また、リズム(シンコペーション)を刻み、楽曲を前に進めて行きます。



◆まとめ

今回は、「別れの歌」冒頭の技術的な難しさについて述べさせていただきました。
単純な右手メロディ+左手伴奏といった構造とは一線を画す楽曲であることがわかると思います。

「別れの歌」を美しい歌として聴かせるためには、
左右別々に徹底的に分解して練習するか、
この楽曲に取り組む前にバッハのシンフォニアなどを練習する
等といった対策が求められるかと思います。

一人で取り組むのはなかなか骨が折れるため、途中で挫折してしまう人も多そうです。
ですので、プロのレッスンをうけることで、楽曲を完成させましょう。

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